2009年の出来事です。
妊娠5ヶ月の頃に双胎間輸血症候群と診断され、その場で入院になりました。
双胎間輸血症候群での入院は、最初から帝王切開での出産になると言われていました。
多胎妊娠の自然分娩も調べたりもしていましたが、やはり双子以上ともなると安全面での理由からも帝王切開が多いみたいですね。
最初から自然分娩でのお産という道は私にはなく、人生で開腹手術の経験もない私は毎日いつか来る逃げられない手術にビビり倒しておりました。
そして、妊娠30週を過ぎてすぐに緊急帝王切開になりました。
帝王切開に怯える患者、私。
手術ってどのくらい痛いんですか?🥺
麻酔が効かないことってあるんですか?🥺
どのくらいで動けるようになるんですか?🥺
傷口の痛みってどのくらい続くんですか?🥺
ブツブツブツブツ…∞
まぁうるさい私。
麻酔をするにしても、意識のある中でお腹を切られて内臓剥き出しにして(←やめろ)子宮切られると
か、望んでもいない未知の体験をしなければならないのが本当に恐怖しかございませんでした。
そんな私に助産師さんは、
「手術が始まったらもう、まな板の鯉だから😊」
「痛みも日にち薬だからね😊」
「傷口が痛いからって安静にばかりしていると身体の治りが遅くなったりするから、動いたほうがいいんだよ😊」
「傷口は両手で抑えながらゆっくり動くと痛みが少しマシになるよ😊」
うるさい私に嫌な顔ひとつしないで優しく答えて下さいました。
今思うと痛みの強さとか、どのくらいで動けるようになるのかなんて個人差が大きいこと、答えようがないじゃないか。
でもその時はとにかく“怖い”しかなかったんですね。
入院中は双胎間輸血症候群の経過を慎重に観察されながら、その都度処置があり、点滴交換や教授回診、子供の名前考えたり、暇なようでけっこう色々あって忙しくしていた中でも、手術の恐怖というのは、常に持っていました(笑)
なので助産師さんに色々聞いてもらうことで、とっても救われておりました。
(私の相手するの大変だっただろうな…)
帝王切開直前
入院中は羊水だけでも10㎏以上あるお腹に圧迫されて常に苦しかったのですが、お医者さんの
「そろそろ限界かなぁ~…」みたいな空気を感じ始めた頃に、あれよあれよと色んな機械がわたくしに取り付けられ、気付けば酸素マスクまでして、私どうした???みたいな感じでした。
訳が分からず、思考も回ってないので、もはや手術前からまな板の上の鯉と化している私。
こうして振り返ると、自分の病気のことだから、知りたいと思うことがあったら日頃からもっときちんと聞いておいた方がよかったなと思います。
「なぜ?」は、はっきりさせて納得してた方がいいと、最近の生活の中でも思います。
あ、話が逸れましたが、とにかく手術前は急に慌ただしくなりました。
詳しいことをきちんと聞いていないので(←聞けよ)恐らくの予想ですが、雰囲気からすると受血児の子の限界が来たのかなと思いました。
あと酸素マスクつけてた私危険なの??とか思いましたが、それもお腹の中の子のためだったのかなって思ったりします。
まぁ両方か?
私は酸素マスクが苦しく感じて、我慢しなきゃと思いつつも取ってしまったりしていたのですが、ナースステーションから助産師さんがすぐに来て、数回目に「取らないでねぇ😊😊😊」と言われ、笑顔の裏の圧を感じました。
酸素マスク外しちゃダメ、絶対。
そして、何人がかりかで手術台に移動させられ、寝たまま手術着に替えられ、背中から麻酔の管を入れ、手際よく準備が進みましたが、驚いたのは手術着もはだけてほぼ全裸やないかいということ。
痛いわ、苦しいわ、不安だわ、その上恥ずかしいわと、まな板の上の鯉にも色々あります。
簡単に帝王切開と聞くけど、こんなにも大変なんだって身をもって体験させてもらいました。
まとめ
手術前は、いよいよ産まれる~という気持ちがありつつ、大半は不安と恐怖でした。
そして全裸に凹み、体もですがメンタルもボロボロ状態。
そんな中でも、か細くも2人の産声を聞けたときには自然と涙が出ました。
本当はもっとお腹の中にいなきゃいけなっかったのに…という気持ちもあったと思います。
早産なのでけっきょく今後も不安です。
でも、泣いて生まれてきてくれて。
いや~、でも全裸はいやだったわ~。
そんな感じの、私の帝王切開体験のお話でした。
最後まで読んでいただきたき、ありがとうございました。
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