双胎間輸血症候群妊娠で帝王切開した話

双胎間輸血症候群体験談



約2ヶ月の入院生活を過ごし、目標としていた30週を超えた途端に私の心拍も胎動も一気に悪くなったような気がしていました。

早く楽にはなりたいけど早産もリスクを考えると怖い。

メスを入れる手術も生まれて初めてだったのでそれも怖い。

できれば嫌だ。

グズグズ思いながらも来るときは来ます。

帝王切開、私は怖かったです(笑)


毎日の検査でついに受血児の子の状態が限界とのことで緊急帝王切開に。


妊娠30週超えてすぐでした。

手術直前は、約2ヶ月の24時間点滴に9回の羊水除去、お腹の重み、張り、心臓の圧迫、安静生活での体力の衰え等でけっこうボロボロ。


麻酔を背中から入れるのですが、これがめちゃくちゃ痛いと聞いていたので怖くてビビっていましたが、私はほとんど痛くなくて拍子抜けでした。


それよりなにより、手術着はあるもののほぼ全裸で恥ずかしいったらありゃしない。


疲弊した妊婦ではありましたが、そういった羞恥心はなくなってはいませんでした。


とにかく痛いのいっぱいで怖い気持ちばかりでしたね。

半身麻痺だったので手術中も意識はしっかりありました。


万が一麻酔が効かなかったらどうしよう…と不安でしたが、よく効いてくれて全く痛みは感じなかったです。


お医者さんから「もうすぐひとり目産まれますよ~」と言われた直後に「オンギャ~」と、か弱い産声が聞こえました。


すぐに「次、ふたり目産まれますよ~」と言われ、ひとり目の30秒後くらいに誕生。


二人とも顔を見る間もなく保育器へ。


赤ちゃんは呼吸器の管などをされて私もまだ手術中の中、保育器越しに赤ちゃんの顔を見せてもらえました。


その時ばかりは、ほぼ全裸なことを忘れられていました。


そして、赤ちゃんは二人ともすぐにNICUへ。


普通に産んであげられなくてごめんねという感情が自然と湧きました。


半泣きで我が子を見つめていましたが、小さく生まれたと言えどその姿はほぼ旦那のミニチュア。


自分に似ているところを探したけど見つかりませんでした。(15年経った今も見つからない)


“なんて図々しい血なの”と訳の分からない事を思う自分もおりました。


手術は痛みもなく無事に終わりましたが、ここからが恐怖だった切った後の痛み。


これは本当に痛かったです。



無事に手術は終わり麻酔が切れてからが、とんでもない痛みとの戦いでした。


切った傷の痛みに加えて大きくなりすぎた子宮の収縮する痛み、大きい傷を負ったことで出る高熱と
手術をした日の夜は激痛で眠れなっかったです。


私は子宮もかなり大きくなっていたので収縮剤をガンガンに入れられていたと記憶しております。


まるで子宮をハンマーで叩かれているかのように一定リズムでガンッ!!ガンッ!!と痛みと振動が来きました。


麻酔をお願いしましたが、一度はもらえたもののそれ以降は中毒になるといって入れてもらえませんでした(笑)


本当に痛いのに!!とキレそうになりましたが医学的なことはわからないので、グッとこらえ耐えました。


2日間程の激痛に耐え、やっと起き上がれるようになってベッドを見たら背中から入れる麻酔の針が抜けてるじゃないか。


ってことは、ほぼ麻酔なしで痛みに耐えていたことになるのか…?


恐ろしいわ。


入院初期の頃同じ病室だった方が退院の時に挨拶に来てくれた時も、背中の麻酔の針が抜けていたと言っていましたが、あるあるなのでしょうか。



体力低下


手術が終わるまでは24時間張り止めの点滴をしていたのと、ずっと安静生活だったので筋力が著しく低下していました。

退院して外を歩いた時、産まれたての小鹿かってくらい足がガクガクでしたが、なぜか悟られたくない私は平気な顔して歩くようにしていました。

実は必死なやつ。

筋肉が無くなって脚がヒョロヒョロになり、人生でいちばん細くなり、

「ずっとこのくらいがいい‼‼」

とか思っていましたが、それこそ1週間くらいで元通~りの太さに戻りました。

傷口

私は手術をする時のお腹の切り方は縦にしたのですが、後になって横に切ってもらえばよかった😭と後悔しております。


私の場合、双子で羊水過多になり、腹囲が最大120㎝までいってしまったので伸びきった皮に縦の傷口が乗っかって皮膚がお尻みたいな変な形になっちゃって。


横に切っていれば、パンツにお腹が乗ってるのと同じ感じだし、傷口も縦よりは圧倒的に目立たなかったと思います。


ちなみに当時は身長162㎝、体重52㎏で腹囲は妊婦5ヶ月頃から一気に120㎝までいったので妊娠線もがっつりできてしまいました。


あと何が怖かったって、抜糸ならぬ抜鉤(ばっこう)。


私の手術した病院では医療用ホッチキスで傷口を止めていたので、それを取る作業を想像しただけで嫌でした。


妊娠してから入院して色んなところに針刺されて、体切られて高熱出て子宮収縮の痛みも加わって、ホッチキスかよみたいな。


どんだけ痛いことあるんだよってなりましたね。


で結果、抜鉤は痛くなかったです(笑)


やってくれた方が上手だったからかわかりませんが、パチン、パチン、パチンと何の痛みもなくあっという間に終わりました。


終わればスッキリ爽快感✨


抜鉤に恐れている方の少しでも参考になれば…(笑)

食欲と体重


妊娠中はお腹を圧迫されていたし、点滴の副作用等でしんどかったり食欲もなくまともに食べられてなかったのですが、赤ちゃんが出てお腹スッキリ、点滴外れて副作用から解放されてスッキリ、術後の痛みも落ち着いたときたら食欲爆発でした。


妊娠中は妊娠前より15㎏増で、産んだら13㎏減っていました。


食べられなかった割に元の体重より多かったので、なんで??と思いましたが、妊娠ってそんなものなのでしょうか…。


母乳はカロリー消費すると聞いていたし、しかも2人にあげなきゃだし体重もすぐに戻るし何なら痩せる?😏✨とか思っていましたが、溢れ出る食欲を抑えきれず食べまくってけっきょく妊娠前の体重より7㎏くらい増えました。

最後に、予想していなかった痛みがありました。

それは、羊水除去をした時に刺したところの痛みです。

お腹の中の左側にいた子に血流が行き過ぎてたくさんおしっこをしていたので、羊水もそちら側に溜まり、羊水除去の針も左側ばかりに9回も刺していたのと、妊娠中はお腹も大きく皮膚も張っていたりして針穴も大きくなっていたのか、産後しばらくしてうつ伏せで寝ていたところを寝返りをうった時に独特な激痛が何度もあって、ずっと謎だったけど、ある日ふと羊水除去で刺したところだと気付きました。


場所と範囲を見ても間違いありません。


痛みを例えるなら、青あざを容赦なく引っ張ったり押されてる感じ…?
か、皮膚が破れそうなくらい引き裂こうとされてる感じ…
伝わりにくいか(笑)

とにかく不快な痛みでした。



妊娠出産の心や体の変化は人それぞれ違うけどたくさんあって、自分も大変な思いをする中で初めて妊娠出産、そして子育て経験のある女性を心から尊敬しました。

自分は安産型の体系してるし、普通に産めるわ~と甘く見てたし。

でもそうじゃなかった。


みんな命懸けで産むんだな、と思ったら自然にそういう考えになっていました。


もちろん子供を授かれるのは幸せなことかもしれないけど。


そんな風に思った、自分の妊娠出産経験でした。




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